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エラの痛みを感じたら歯医者へ行くべき?
フェイスラインのエラを押すと痛む、口が開きにくい、朝起きると顎がだるい。こうした症状がある時、多くの人はマッサージなどで自己流のケアを試みがちですが、実は「歯医者さん」に相談することが根本的な解決への近道となるケースが非常に多いのです。なぜなら、エラの痛みの主な原因である「咬筋」の過緊張は、噛み合わせの問題や歯ぎしりと密接に関わっているからです。歯科医師は、口の中の専門家として、これらの問題を的確に診断し、適切な治療法を提案してくれます。歯科医院を受診すると、まず問診や触診によって、痛みの原因が筋肉にあるのか、それとも顎の関節自体にあるのか(顎関節症)を判断します。そして、噛み合わせの状態をチェックし、特定の歯に過度な負担がかかっていないか、あるいは詰め物や被せ物の高さが合っていないために食いしばりを誘発していないかなどを詳細に調べます。もし、夜間の歯ぎしりや食いしばりが痛みの主な原因であると診断された場合、最も一般的な治療法の一つが「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースの作製です。これは、就寝中に装着する透明なプレートで、歯ぎしりによる歯へのダメージを防ぐだけでなく、歯と歯の間に介在することで顎の関節や筋肉への負担を大幅に軽減する効果があります。最初は違和感があるかもしれませんが、慣れてくるとナイトガードなしでは安心して眠れないという人もいるほどです。また、噛み合わせの不具合が原因であれば、歯を少し削って高さを調整したり、矯正治療を提案されたりすることもあります。このように、エラの痛みは単なる筋肉の凝りではなく、お口全体のバランスの乱れが原因となっている可能性があります。自己判断で放置すると、痛みが慢性化するだけでなく、歯がすり減ったり、割れたり、頭痛や肩こりを引き起こしたりする恐れもあります。もしエラの痛みが続くようなら、ぜひ一度、信頼できる歯科医院に相談してみてください。