口の中に小さな白いクレーターのようなものができて食事や会話のたびに鋭い痛みが走る経験は誰にでもあるものです。これはアフタ性口内炎と呼ばれ最も一般的な口内炎のタイプです。一度できると一週間から十日ほど痛みが続き憂鬱な気分にさせられますが適切なケアを行うことで治癒を早め苦痛を和らげることが可能です。病院に行くほどではないけれど早くなんとかしたいという時に自宅で実践できる基本的な対処法をいくつか紹介します。まず何よりも大切なのは口の中を清潔に保つことです。口内炎ができると歯ブラシが当たるのが怖くて歯磨きをおろそかにしてしまいがちですがこれは逆効果です。口の中には数えきれないほどの細菌が存在しており食べかすやプラークが残っていると細菌が繁殖し患部の炎症を悪化させてしまいます。ただし痛みを我慢してゴシゴシ磨く必要はありません。ヘッドが小さく毛先が柔らかい歯ブラシを選び患部を刺激しないように慎重に優しく磨くことがポイントです。歯磨き粉も刺激の少ないものや発泡剤が入っていないタイプを選ぶと染みるのを防げます。また毎食後のうがいも効果的です。殺菌成分のあるうがい薬を使用するのも良いですが刺激が強すぎる場合はぬるま湯や生理食塩水でゆすぐだけでも十分な洗浄効果が得られます。次に栄養と休養の見直しです。アフタ性口内炎の原因は完全には解明されていませんがストレスや疲労ビタミン不足が引き金になることが多いと言われています。特にビタミンB群(B2やB6)の不足は粘膜の健康に直結するためこれらを多く含む食品を意識的に摂取しましょう。レバーや納豆卵乳製品うなぎなどはビタミンB2が豊富です。またマグロやカツオなどの魚類バナナなどにはビタミンB6が多く含まれています。食事だけで補うのが難しい場合はサプリメントやビタミン剤を活用するのも一つの手です。そして何より身体を休めることが重要です。睡眠不足は免疫力を低下させ治癒を遅らせます。口内炎ができている時は身体からの休んでほしいというサインだと捉え早めに布団に入り十分な睡眠時間を確保するように心がけてください。痛みを直接和らげる対症療法として市販薬の活用も有効です。ドラッグストアには塗り薬や貼り薬スプレータイプなど様々な口内炎治療薬が並んでいます。食事の前には患部を保護するパッチタイプを使用すると痛みを軽減できますし寝る前には成分が長く留まる軟膏タイプを塗布するのがおすすめです。最近ではステロイド成分を配合した即効性の高い薬も販売されており炎症を強力に抑えてくれます。ただしステロイドは長期連用には向かないため説明書をよく読んで正しく使用してください。また刺激物を避けることも忘れてはいけません。辛いカレーや熱いスープ酸味の強いドレッシング炭酸飲料などは患部を直撃し激痛を引き起こすだけでなく炎症を広げる原因にもなります。治るまでは薄味で柔らかく消化の良い食事を心がけ粘膜への負担を減らしてあげましょう。アルコールやタバコも治癒を妨げる大きな要因となるためこの期間は控えるのが賢明です。