毎日の歯磨きのついでに、自分の舌をじっくりと観察する習慣はありますか。実は、舌は「体の鏡」とも呼ばれるほど、健康状態を敏感に映し出す部位なのです。健康な人の舌は、きれいなピンク色で、表面はうっすらと白い苔(舌苔)で覆われています。しかし、体調に変化が起こると、舌の色や形、表面の状態に様々なサインが現れます。例えば、舌にできた赤い斑点とピリピリする痛み。これは、見過ごしてはいけない体からの重要なメッセージかもしれません。このような症状が見られる場合、まず考えられるのは局所的な炎症です。口内炎の一種であったり、地図状舌と呼ばれる体質的なものであったりすることもあります。地図状舌は、舌の表面に地図のような模様ができる良性の状態で、ストレスや疲労がたまると現れやすくなると言われています。模様は日々変化し、ピリピリとした刺激感を伴うことも少なくありません。また、舌の不調は栄養状態とも深く関わっています。特に、ビタミンB群や鉄分、亜鉛といった栄養素が不足すると、舌の粘膜が正常に保てなくなり、炎症を起こして赤くなったり、痛みを感じたりすることがあります。普段の食生活が偏りがちな人は、栄養不足が原因となっている可能性も考慮すべきでしょう。さらに、舌の状態は消化器系の健康ともリンクしています。胃腸の調子が悪いと、舌苔が厚くなったり、舌が赤みを帯びたりすることが知られています。舌のピリピリ感や斑点が、実は胃腸の不調から来ているというケースも考えられるのです。このように、舌に現れる小さな変化は、単なる口の中の問題にとどまらず、全身の健康状態を知るための手がかりとなります。もし舌に赤い斑点や痛みなどの異常を感じたら、それは「少し休んで」「栄養を見直して」という体からのサインかもしれません。日々のセルフチェックを習慣にし、体からの声に耳を傾けることが、大きな病気を未然に防ぐ第一歩となるのです。
あなたの舌は健康?体からのサインを見逃さないで