舌のピリピリと赤い斑点の正体とは?
舌の表面に現れる赤い斑点と、それに伴うピリピリとした痛みは、多くの人を不安にさせる症状です。ある日鏡を見て、自分の舌に見慣れない模様ができていたら誰でも驚くことでしょう。この症状の背景には、いくつかの原因が考えられます。最も代表的なものの一つが「地図状舌」と呼ばれる状態です。これは、舌の表面にある糸状乳頭という組織の一部が萎縮し、まるで地図のような模様を描き出す良性の炎症です。痛みがない場合も多いですが、ピリピリとした刺激感を伴うこともあります。地図状舌の明確な原因は解明されていませんが、ストレスや疲労、ビタミン不足、体質などが関与していると考えられています。模様は日によって形や場所を変えることも特徴で、数日から数週間で自然に消えてはまた現れることを繰り返します。また、口腔カンジダ症も原因の一つとして挙げられます。これは、口の中に常在しているカンジダという真菌が異常増殖することで起こる病気です。白い苔のようなものが付着することが多いですが、舌の表面が赤くなり、ヒリヒリとした痛みを引き起こすこともあります。特に、体の抵抗力が落ちている時や、抗生物質を長期間服用した後などに発症しやすくなります。その他にも、鉄分やビタミンB群の不足による舌炎、食物アレルギー、あるいは入れ歯や矯正器具などによる物理的な刺激が原因で、舌に赤い斑点や痛みが現れることがあります。これらの症状は、体の不調を知らせるサインである可能性も否定できません。一時的なものであれば心配ないケースも多いですが、症状が長引いたり、痛みが強かったり、食事や会話に支障をきたすような場合は、自己判断せずに専門医に相談することが重要です。