唇のふちがカサカサしたり、皮がむけたりするトラブルは、適切な保湿ケアで大きく改善することができます。多くの人がリップクリームを使っていますが、その効果を最大限に引き出すためには、いくつかのコツがあります。まず最も重要なのは、リップクリームを塗る範囲です。唇の赤い部分だけに塗っていませんか。実は、荒れやすい唇のふち、つまり唇と肌の境界線こそ、重点的に保湿すべきエリアなのです。リップクリームを塗る際は、少しオーバーライン気味に、輪郭の外側までしっかりとカバーするようにしましょう。スティックタイプを直接塗るだけでなく、指先に取ってから、唇のシワに沿って縦方向に優しく塗り込むと、細部まで保湿成分が行き渡ります。塗るタイミングも大切です。空気が乾燥する冬場はもちろんですが、一日のうちで特に保湿を心がけたいのは「食後」と「就寝前」です。食後は、食事の際に食べ物や飲み物に触れたり、ナプキンで拭ったりすることで、唇の保湿成分が失われがちです。口元をきれいにした後、すぐにリップクリームを塗り直す習慣をつけましょう。そして、就寝前のケアは、唇のゴールデンタイムとも言えます。寝ている間は、飲食や会話で唇が動くことがなく、保湿成分がじっくりと浸透します。夜専用のリップマスクや、保湿効果の高いバームタイプのものを、唇のふちまでたっぷりと塗って眠る「リップパック」は非常に効果的です。また、唇が荒れている時は、リップクリームの成分にも注目しましょう。セラミドやヒアルロン酸、シアバターといった保湿成分が豊富に含まれているものや、抗炎症成分であるグリチルレチン酸などが配合された医薬部外品を選ぶのがおすすめです。逆に、メントールや香料が強いものは、刺激になることがあるため避けた方が無難です。日々の正しい保湿ケアを習慣にすることで、刺激に負けない健やかな唇のふちを育てていきましょう。