私は5年ほど前に奥歯の虫歯治療を受け、そのときは保険診療の銀歯を詰めました。治療後は何不自由なく食事を楽しめていたので、その歯のことはすっかり忘れていたのですが、先月あたりから急に、お湯を飲んだときにズキッとした痛みが走るようになりました。最初は一時的なものかと思って放置していましたが、数日後には大好きなチョコレートを食べただけでも激痛を感じるようになり、慌てて歯科医院を予約しました。先生に診てもらったところ、やはり数年前に詰めた銀歯の脇から新しい虫歯が入り込んでおり、詰め物の下でかなり大きく広がっているとのことでした。レントゲン写真を見せてもらうと、確かに銀歯の影に隠れるようにして、歯の内部が黒く透けて見えていました。先生の説明によれば、銀歯を固定していたセメントが数年の間に溶け出し、そこが細菌の住処になってしまったのだそうです。治療のために古い銀歯を外した際、その下から出てきた自分の歯は真っ黒に変色しており、独特の嫌な臭いも漂っていました。もしあと数ヶ月受診が遅れていたら、間違いなく神経を抜かなければならなかったと言われ、自分の不注意を深く反省しました。再治療では、虫歯になった部分をすべて削り取り、今回は変色や劣化が少なく、歯との密着性が高いセラミックの詰め物を選ぶことにしました。12万円という費用は決して安くはありませんでしたが、再び数年後に同じような痛みに悩まされるリスクを考えれば、自分への投資として納得できる選択でした。治療が終わった今では、以前よりもずっと快適に食事ができています。今回の経験で痛感したのは、詰め物は一度入れたら一生モノではないということです。痛みが出てからでは遅すぎることが多く、もっと早く定期検診に行っていれば、これほど大きな治療にはならなかったはずです。これからは3ヶ月に1回のペースで必ず検診に通い、詰め物の状態をチェックしてもらうことを心に決めています。歯の健康は失って初めてその価値が分かると言われますが、あの激痛を二度と味わいたくないという思いが、私のデンタルケアに対する意識を劇的に変えてくれました。